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診断、治療手段の進歩により、早期の胃がん、大腸がんは内視鏡治療により治癒しうる病気となりました。
一方で、進行してしまった消化器がんの治療は未だ困難です。そのため、がんを早くに見つけることが重要です。そのため当院では年1回の上部消化管内視鏡、3年に一度の大腸内視鏡をお受けいただくようお話ししております。

診断、治療手段の進歩により、早期の胃がん、大腸がんは内視鏡治療により治癒しうる病気となりました。
一方で、進行してしまった消化器がんの治療は未だ困難です。そのため、がんを早くに見つけることが重要です。そのため当院では年1回の上部消化管内視鏡、3年に一度の大腸内視鏡をお受けいただくようお話ししております。

上部消化管内視鏡(胃カメラ)
口又は鼻から内視鏡を挿入し、食道、胃、十二指腸を観察する検査です。検査はのどにスプレータイプの麻酔をしてから行います。
反射が強くつらい場合には、細い内視鏡を鼻から挿入する経鼻内視鏡や、静脈麻酔を使用し意識をなくした状態で行う鎮静下内視鏡に切り替えることも可能です。
胃カメラを楽に受けるために
胃カメラがつらくなる原因には、のどに力が入り内視鏡を締め付けてしまうことや、唾液を飲み込もうとしてむせること、慌てて起き上がろうとしてしまうことなどあります。
そのため、“力まない、唾をのまない、動かない”ことを意識していただくようお話ししております。内視鏡室では遠くをぼーっと見るような感じで横になり、息をゆっくり吸ってゆっくり吐くこと、唾は口から垂れるに任せることなどをご案内し、極力楽に上部消化管検査ができるように心がけております。
大腸内視鏡(大腸カメラ)
肛門から大腸用の内視鏡を挿入し、大腸全体を観察する検査です。事前に下剤を内服し、便を完全に出し切ってから検査を行います。
初めに一番奥まで挿入し、抜きながら全体を観察します。
観察時には腸内に空気をいれ、腸を膨らませて観察するため、検査後におなかが張ることがあります。当院では吸収がよく腸内から速やかになくなるCO2ガスを使用することで、検査後の苦痛を軽減しております。
検査時間は、スムーズに挿入できた場合には15分程度で検査が終了します。大腸が長かったり、手術後で癒着していたりすると、内視鏡が入りにくくなることがあります。その場合、無理に検査を行うと痛みが出ることがあるので、鎮痛剤を使用して検査を行います。場合によってはカプセル内視鏡などの検査に変更することがあります。
定期的にお受けいただいた方がよい検査なので、とにかく苦痛がないようにと心がけております。
カプセル内視鏡(小腸、大腸)
カプセル内視鏡検査は、カプセル型の内視鏡を口から内服して小腸や大腸を観察する検査です。
撮影した画像をデータレコーダに記録し、撮影終了後、データレコーダの画像を解析致します。スコープ型の内視鏡を挿入する必要がないため、苦痛が少なく検査ができる利点があります。
保険適応範囲が限られますので、詳細は診察時に医師にご相談ください。なお、小腸用と大腸用でカプセルが異なるため、小腸と大腸を同時に検査することはできません。