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今年は必ず予防接種を――

夏も終わり、インフルエンザの流行時期が近づいて参りました。
今年は新型コロナウイルスも収束の気配を見せないままこの季節を迎えることになりそうです。
2つの大きな感染症からどのようにして身を守るべきか、tumsグループ『タムスファミリークリニック豊洲』院長の佐々木 隼人先生にお話を伺いました。

―インフルエンザとはなんですか

インフルエンザとはインフルエンザウイルスが感染することで起こる感染症です。
小さなお子様からお年寄りまで感染する可能性があるもので、悪化すると肺炎を引き起こすこともあります。
1~3日間ほどの潜伏期間の後に、発熱、喉の痛み、咳や鼻水が出る、といった一般的な風邪の症状に加え、頭痛、関節痛が強く出ることが多いです。
発熱は一般的には高熱といわれていますが、微熱しか出ない方もいらっしゃいます。

―2020年のインフルエンザの特徴と対策を教えてください

昨年2019年のインフルエンザの感染者数は、新型コロナウイルス流行前の、年末から年始が最も多かった印象です。コロナウイルスが広がりを見せてからは、皆様マスクをするようになったせいか、インフルエンザはかえって収束しました。
現在も手洗い・うがい・マスクの着用を心掛ける意識があるので、今年は感染が広がりにくくなるのではないかと予想しています。
インフルエンザもコロナウイルスも、予防のためのマスクは有用と考えますが、万能ではありません。
密を避けるなどの対策も継続していただきたいです。

また、日頃の疲れをしっかり取ることも大切です。
疲れていれば免疫が落ち、免疫が落ちればウイルスに感染しやすくなってしまいます。私は患者様に「よく食べ、よく寝てください」とお伝えしています。

―インフルエンザとコロナウイルスの違いはありますか?

インフルエンザとコロナウイルスの症状に大きな違いはありません。
強いて言えばコロナウイルスに特徴的な症状として“味覚障害”がありますが、インフルエンザでも鼻詰まりなどで味を感じなくなることはあるので、あまり明確には分けられないなと思っています

―予防接種のメリットと注意事項を教えてください

予防接種のメリットは、かかりにくくなる、かかった場合でも症状が軽く治りやすいということです。
毎年、予防接種の効き方に当たりハズレがあると言われますが、完璧に効果がなかったとしても症状自体は軽く治まることが多いです。
ご注意いただきたい点ですが、予防接種をする前日の飲酒、当日の飲酒と運動は絶対に控えてください。
予防接種では不活化したウイルスを接種します。副反応で発熱などの症状が出ることがあります。また、卵白アレルギーがある方は製造過程の問題でお受けいただくことができません。

接種した部位の腫れは出現しますが、数日で収まることがほとんどです。

―予防接種のすすめと最適な回数と時期はいつですか?

今年は打っておいた方が良い!と考えています。
先程も述べたようにインフルエンザはコロナウイルスと症状が似通っている感染症なので、インフルエンザの流行時期に症状が出た場合、必然的にコロナウイルスの疑いもかかることになります。
お仕事や学校への影響、周りの方への影響は今までのインフルエンザより遥かに大きくなってしまうので、抑えることができるものは抑えておくのが良いですね。
最適な回数は諸説ありますが、少なくとも成人の方は1回の接種で良いのではと考えております。
接種時期は、それぞれのご予定に合わせることが一番大事ですが、接種後数か月で免疫が衰える可能性がある点には注意が必要です。例年12~1月に流行の第一波がきて、2~3月に第二波が来ることが多いことも考慮する必要があると思います。接種の開始は10月ですので、皆様のご都合、ご予定に合わせて計画していただければと考えています。

―クリニックでは感染症対策を行っていますか?

tumsグループでは、web上で問診票の記入や予約の取得ができるシステムを積極的に取り入れています。
もちろんクリニック内は感染症対策をしていますが、待合室に留まる時間が長くなれば長いほど、感染リスクが高くなってしまいます。

当院にお越しいただく前にホームページからweb問診票を作成いただくことで、滞在時間を最小限にできればと考えています。

―タムスファミリークリニック豊洲から地域の皆様へ

お子様がいらっしゃるご家庭も多いかと思います。インフルエンザは最低でも解熱後2日間(幼児は3日間)、発症後5日間は登園、登校ができません。その間ご本人もご家族も非常に大変だと思います。そのためにも、予防が肝心です。
当院では受付にシートを張ったり職員がマスクをしたりはもちろん、37.5度以上の熱、ないしは咳などの上気道症状など疑いがある方は一度別の部屋で待機していただく、という対応を徹底しています。採血などの検査、お会計もその部屋で完結させるようにして、他の患者様と極力接触がないように配慮しておりますのでご安心ください。
タムスファミリークリニック豊洲では現在、ご予約いただいた皆様のワクチンは必ずキープしようと計画しておりますので、ぜひご活用ください。

インタビュー情報


佐々木 隼人院長

アーバンドックららぽーと3 4階に所在する、『タムスファミリークリニック豊洲』院長。東京都の皆様や江東区などの地域の皆様に広くご利用いただける地域のかかりつけ医を目指し総合医として、内科、皮膚科、整形外科、小児科など幅広く診療。

皆様のかかりつけ医としてお役に立てれば幸いです。
お悩みは抱えずに、お気軽にご相談ください。

>> タムスファミリークリニック豊洲 ホームページ